🌸桜、満開🌸

 ライフサポート食堂裏の桜が満開になりました🌸今日はお花見をするそうです。  僕は2005年6月に入職したので、18回目の春をなにわの里で迎えます。18年というと、オギャーと生まれてから高校を卒業するまでの間になります。いろいろなことがありましたし、うまくいかないこと、しんどいこともありましたが、「今の自分がいい」と思えていることに感謝したい気持ちです🌹  この3月でなにわの里を卒業した方もおられます。それは決してだめなことでも、残念なことでもなくて、その方がなにわの里を卒業して新たなステージに行かれるという素晴らしいことなのだと自分は思います。新たな門出を心からお祝いし、応援したいと思います🌸

✉『なんだか元気になる報告でした』✉

 2月20日から、YouTubeの期間限定配信(3月末まで)というかたちで、実践事例発表を配信しています💻  ご視聴くださった方々から、たくさんのご感想を頂きました。皆さま、年度末のお忙しい時期にも関わらず、本当にありがとうございました🌹  ご感想ありがとうございました、のメールをお送りしたところ、  『明日から頑張ろうと思いました』  『なんだか元気になる報告でした』 というお返事を頂くことがありました。  今回、3つの事例を発表させて頂いたのですが、「問題行動の軽減・緩和」という視点というよりも、『ご本人の生活の幅を広げる』 『強みを活かす』 『ご本人の気づきを待つ』 というような視点があったのかな、と感じます。  日々の現場においては、緊急的な事態も含めて、どうしても医療モデル的な「問題行動を減らす」という視点になってしまうことはあると思います。ただ、そればかりになってしまう、その視点が固定化されてしまうと利用者さんだけでなく、スタッフもしんどい思いをすることになる、とも感じています。  今回、利用者さんの『生活』や『強み』を捉える、『将来といったことも含めた長い時間軸』で考えるといったことを大切にした支援事例を通して、「なんだか元気をもらえた」というフィードバックを頂けた、それが自分にとって大きな発見でした。

「宝石みたいですね」🌼

 秋に植えた菜の花の種、一つが大きく育ってくれてきれいな花を咲かせてくれました。花壇を見た後輩スタッフが「宝石みたいですね」と声をかけてくれました🌷  2020年の春から始めた花壇も丸三年、なかなか手入れができないこともあったのですが、続けてきてよかったなぁと感じています。  日々いろいろなことが起こる中で、どうしてもその出来事に振り回されてしまうこともあるのですが、花や木を見ていると「ゆっくりと自分の足取りで歩いていてすごいなぁ」と感じます。自分のペースで、じっくりでいいんだと教えてもらっているように思います。  スイセンも咲き始めました。白の花、黄色の花が花壇に咲いてくれています🌼

🍪お楽しみ企画、ワッフル🎂

 先日、お楽しみ企画として、エル・エールのワッフルをみんなで食べました🌺利用者のみんなが選びやすいように写真入りのボードを用意してくれていて、「これ」と指さして選んでおられました☺  前回はマカロンだったのですが、そのときのご様子をご家族にLINEでお送りした際に、「家以外の場所で初めての食べ物にチャレンジできるのも、安心できる人たちがそばにいてくれているおかげです」というメッセージを頂くことがありました。今回のワッフルも初めて食べる方がおられたのではないかと思うのですが、初めての食べ物って「どんな味なんやろ」「大丈夫かな」と思うことがあるだろうな、と感じます。そして、その不安な気持ちの大きさは、人それぞれだと思います。  食べてみたらおいしかった!ということもあれば、もしかするとそうでないこともあるかもしれませんが(それはその人の感じ方なので)、「いつもと違う」出来事があると、やっぱり生活に彩が出るだろうな、と思います。その「いつもと違う」ことに周りの人たちと一緒に取り組めることの大切さを、ご家族の方は教えてくださったのだろうな、と感じます。

【利用者さんの新たな一面に気づくこと】

 なにわの里では毎年実践事例報告会というものを開催しています。その年に行った支援数例について、ご家族や地域の方々、また同じ対人援助職の方々などにお伝えする…というものです。   コロナ禍に入るまでは、近隣の図書館の会場をお借りして実施していました。2020年2月は直前に中止となり、この2年はオンラインで配信をしています。僕が撮影と動画編集を担当しているのですが、撮影をしながらたくさんの学びを頂いています。コロナ禍で外出や帰宅がなくなり、日常の楽しみを作るためにご本人の好きなお菓子を選んでもらい、それを買いに行く…という取り組みを発表して下さったスタッフがいました。  利用者Aさんが理解しやすいように写真入りの選択用ボードを用意し、選んでもらっていたのですが、毎回違うものを選ぶことにスタッフは気づきました。「Aさんは、何のお菓子が好きなの?」と尋ねると「チョコレート」ということでした。「次は何にする?」については「ゼリー」という答えが返ってきたそうです。  これまでの関わりの中では、Aさんはその都度違うものを選ぶというよりは、自分の好きなものを選び続けるような印象があったそうです。また、買ったお菓子をスタッフに分けてくれるようなときもあった、ということでした。  経験を積むとどうしても利用者さんの行動を予測できてしまったり、行動の理由にある程度察しがつくようなことがあるかと思います。それはそれで利用者さんと関係を深める上で必要なことかもしれませんが、その「予測」や「察し」が絶対的なものだと思い込んでしまうと、援助者側の意図を押し付けるようなことにつながるかもしれません。それを防ぐためには、こういった新たな取り組みの中で「利用者さんの新たな一面を知る」ということが大切なのではないか、と今回の発表を聞きながら学ばせて頂きました。  多忙な日常の中では、どうしても効率よく業務をこなさなければならない気持ちになりがちです(自分も大いに当てはまります…)。だからこそ、日常と少し離れた「新しい取り組み」が大切なのだろう、と思います。新たな取り組みの中で利用者さんの新たな一面を知り、援助関係が変化していく中で援助者自身も変化する、利用者さんを捉える視点も変化していく、それが利用者さんの変化にもつながっていく…というような循環的な関係があるのではないかと思いますし、そういったものを感じ取れることが大切なのではないか、と感じます。事例発表や事例集といった取り組みは、それを感じるためのひとつの取り組みなのだろうな、と考えています。

🌺役割の大切さ🌺

 コロナ禍に入ってから、毎週土曜日は朝食時に配膳係をしてきました。「〇〇さんの分、お願いします」とお声がかかれば、それを配膳カートから出す、という役割なのですが、それを行いながら、利用者さんたちの様子を撮影させていただき、ご家族にLINEでお送りするというのが、自分の中のひとつの大きな役割になっていました。  この2月から配膳係をしなくてよくなったため、動画撮影だけを昼に行っているのですが、どこか寂しいというか(笑)、現場での役割がなくなってしまったようなそんな気持ちになることがあります。  同じくコロナ禍に入ってから、ご実家への帰宅ができなくなり、利用者さんもまたご家族も寂しい期間が続いています。「特にお変わりなく元気に過ごされていますよ」と担当スタッフが伝えると、少し寂しそうな顔をするお母さんもおられる、と現場の人から聞いたことがあります。  少しだけ気持ちがわかるように思います。コロナ前までは2週間に一度の頻度で帰宅される方が多かったのですが、お母さんたちは「2週間に一度、お母さんに戻る」というリズムで生活されていたのではないかと思うのです。帰宅時は大変なこともあると思うのですが、その大変なこともひとつのかけがえのない時間として、ご家族にとっては大切なものになっていたのだろうと感じます。  その役割がなくなってしまい、利用者さんも変わりなく…となってしまうと、少し寂しいような、そんな気持ちになることもあるだろうな。。。と思います。僕たちにできることは、できる限りで利用者さんの生活を支え、それをご家族にお伝えするしかないとは思うのですが、ご家族の寂しい気持ちに少しでも添えるような職員であれたら、と思います。

📻ただ生きていることを応援できる福祉士に📻

 毎週土曜日は車で出勤しているのですが、車内でラジオを聴いています。最近は「みんなでひきこもりラジオ」という番組をよく聴きます(アプリの聞き逃し配信で)。  月に一度の番組なのですが、2月配信の最後の方にある学生さんからのお便りで、社会福祉士の国家試験のことが話にあがっていました。「合格の自信はないけど、福祉に関わる仕事がしたい」というメッセージの後に「ただ生きていることを応援できるような福祉士になりたい」という言葉がありました。  僕自身、15歳から19歳まで4年くらい家にひきこもっていた経験があります。「だからひきこもりの方の気持ちがわかる」ということを言いたいのでは全くなくて、やはりそれは人それぞれで事情があり、決して同じではない、わからないという思いです。自分がひきこもっていた時のことを思い出すと将来への漠然とした不安はありながらも、どこか体と心を休めているようなそんなゆったりとした時間だったなと感じます。  このラジオのMCの方は送られてくるお便りに対して、「がんばりましょう」といったことは仰らないように思います。番組の最後には「また来月、生きてみんなで会いましょう」ということをやさしく話されます。    学校でも仕事場でも、どうしても「できるようになること」を求められ、自分でも自分にそれを求めるようになり、「できないこと」を否定し何とかそれを埋めることに一生懸命になってしまいます。でも、その視点だけ自分を見続けた時に、自分はへとへとに疲れてしまいましたし、それは周りの人も同じ目線で見る事にもつながると思います。  忙しい日々の中で気持ちも体も疲れてしまうことは多々ありますが、「ただ生きている」ということに「よくやっているよ」と自分自身を労うような、そんなまなざしを持ちたいなとラジオを聴きながら感じました。

🍚月に一度、お楽しみ食🍜

 ライフサポートなにわでは、月に一度「お楽しみ食」という取り組みを行っています🌸コロナ禍においてどうしても日々の彩が薄くなる中、少しでも…ということで、ちょっと豪華なお昼ご飯を食べて頂いています🍚  この取り組みにかかる費用は、ご家族や後見人の方々からのご寄付をあてさせていただいております。いつも本当にありがとうございます🌹  今月は「豪華カツ丼」です!!カツ丼、僕も大好きです🌹家でから揚げはよくするのですが、フライものはひと手間かかるので敬遠がちです(笑)。いつもおいしい料理を作って下さる厨房さんにも感謝感謝の思いです🌹(小池)

🌹「今の自分たちでいい」を分け合う🌹

 毎週土曜日は、入所施設での勤務です。利用者さんのご様子を動画撮影して、ご家族にラインでお送りするのが、この2年半続けていることです📷いつもの食事風景を見て、「変わらない様子に安心しました」というお返事を頂けることがあります。僕たちは、そんなご家族からの穏やかな言葉に励まされています。  コロナ禍の施設では、利用者さんもスタッフも「やりたいことができない」「前に進みたいけど進めない」と感じることが多くあると思います。それは施設に限った話ではないですが、ひとたび感染者が出ればクラスターにつながる入所施設は、制限しなければならないことが一際多い環境だと感じます。  だからこそ、「何気ない日常を『維持』できていること」が大切なのだと思います。それを確かめ合い、分かち合い、前に向かって自分たちのペースで歩くエネルギーにしていけたら、と思います。ご家族からのメッセージはそのことを思い出す『おまじない』のようなものだな、とふと思いました。いつも本当にありがとうございます🌷 (写真は、動画を送るのに使っているパソコン・カメラです)

🍺グループホーム忘年会🍜

 新年も一週間が経ちました。本年もどうぞよろしくお願い致します🌹  昨年末、グループホームなすびで忘年会を開きました。近くに餃○の王将があるので、テイクアウトをしてみなさんで楽しんだそうです🍜🍚  僕が入職した2005年から数年の間のことなのですが、年末年始は厨房さんがお休みになるので、食事は現場スタッフが用意するという(笑)なんとも牧歌的な風景が施設にありました。妻も同じ職場で働いていたのですが、当時妻が振舞ったお好み焼きについて「あれ、美味しかったわー。あの子は料理上手ね」と17年経った今も褒めてくださる先輩スタッフがいます(笑)。  毎月「常勤換算表」という資料を事務員として作成するのですが、当時よりも人員自体は大きく増えているはずなのに(数字的には)、現場の厳しさは同じ…いや当時よりも厳しい状況があるのではないかと感じます。そこにコロナがどんと乗っかった、というのがこの数年に起こっていることなのではないか、と感じています。  その現場の「現場の厳しさ」は、さまざまな事柄がもつれあって、解くのを考える事さえしんどく思うようなものだと思います。ただ、僕が当時の事を思い出して「つらいことばかりでもなかった、楽しく思えること、自分を褒めてあげたくなること、そんなこともたくさんあった」と思えるように、今の現場にもそう思える何かがきっとある、それを見つけ、みんなで共有していければ、乗り越える道筋も見えてくるのではないかと感じます。

🌼マカロンパーティー🌼

 先日、お楽しみ企画としてマカロンパーティーを開催しました🌸キティちゃんやけろっぴ、シナモロール(シナモンではないんですね)、ポムポムプリン…かわしらしいイラスト付きのマカロンをたくさん用意してくれていました🌺  利用者さんたちは「どれにしようか…」とスタッフNさんが用意してくれた写真入りの用紙を見ながら指をさしておられました。僕も娘たちと駄菓子屋にたまに行くのですが、「どれにしようか…」と考えること自体が楽しかったりします。選ぶことができるというのは、生活を彩る上で大切なことだと改めて感じました。  多忙な中、中心になって準備を進めてくださったNさん、本当にご苦労様でした🌹  さて、今回が2022年最後のFacebook投稿になります。皆さま、今年一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願い致します。

🏠久々の帰宅🏠

ライフサポートなにわでは、11月初旬から久々のご実家への外泊(帰宅)を一時的に再開しています🏠  2階の非常口からお母さんの顔が見えると、前のめりになって階段をおりていく様子を見て、やっぱりお母さんが大好きなんだなぁと感じます。利用者さんの心が動く瞬間を見せていただけると、こちらの心も動いて元気をわけていただけます🌻  もうひとつうれしかったことがありまして、駐車場で待っているご家族が花壇を見てくださっていることがありました。褒めてもらいたいとかそういうことではなくて、お花を見て少しでも和んでもらえたのなら、こんなにうれしいことはないな、と感じました🌸  目の前で起こったことを自分なりに意味づけしながら、またその意味を少しずつみんなで共有しながら、今自分ができることを自分なりにやっていけたら、と思っています🌹