ご家族との懇親会

 9月30日(月)、「なにわの里と歩む会」の懇親会を本部事務局で開催しました。利用者さんとそのご家族24名、スタッフ23名が参加し、お食事を囲みながら楽しい時間を過ごしました。  会の中でスタッフが編集した利用者さんの普段の様子の動画を流しました。いつものお仕事の様子、何気ないスタッフとのやりとりだったのですが、ご家族は嬉しそうにまたじっくりと画面を見ておられました。  支援計画やイベントごとなど“特別なこと”をお伝えするのも大切ですが、“いつもの様子”をお伝えすることでご家族が「楽しく過ごせているんやなぁ」と安心できることがとても大事なんだな、と改めて感じました。(小池)

きっずサポートなにわ保護者交流会

 『美味しいスイーツとおしゃべりの時間』が今回テーマだった保護者交流会が9月27日に開催され、25名の保護者のみなさまにご参加いただきました。  “子どもの気持ちになってみよう!”という新しい企画では、言葉での伝達過程で起こる様々なコミュニケーション上の問題を、ゲームを通して保護者さん全員に体験してもらいました。名前も知らない見たこともない古代生物を言葉だけで相手に伝えて絵にするって…!?!?戸惑いや不安な表情、一生懸命試行錯誤するお母さんたち(狙い通りです!)。みなさんの協力でとても盛り上がりました‼  そして、小グループになってのお話しの時間では、美味しいスイーツ効果もあってか、スタッフがお邪魔できないほどお話しが弾んでいたように思います。 「ドキドキ感も体験できたし、楽しく過ごせた」 「聞きたかった話を先輩お母さんからいっぱい聞けて良かった」 「年に一度ではなく何回かあれば嬉しい」 「ケーキ美味しかった」 というご感想もいただけました。保護者同士のつながりの大切さを改めて感じた会でした。 ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。 ご参加できなかったみなさん、また来年お待ちしています!(忍穂)

【発達障害連続基礎講座、ご案内】

 先日、第3回「不適切な行動への対応」を担当する浅野さんと打ち合わせを行いました。講演タイトルを見てちょっと引っかかった方もおられると思うのですが、「不適切な行動とは??」という話になりました。  当初、文献から問題行動の定義などを引っ張ってきていたのですが、二人でどうも違うなという話をしていました。せっかく現場スタッフである私たちが講師をさせて頂くのだから、「現場のスタッフが考える『不適切な行動』とは何か」をきちんと考える必要があるのでは、と話し合いました。  なにわの里の入所施設「ライフサポートなにわ」において、睡眠が不安定な利用者さんがおられました。「夜間安定して眠れないこのケースは、『不適切な行動』だろうか?」と話し合いが始まりました。「まず本人さんの健康面を考えると、『不適切な行動』と捉えてアプローチする必要があるんだろうね」と小池が差しさわりのないことを言うと、浅野さんがこう答えました。    「Aさんのご両親はご高齢で、Aさんが帰宅された際の対応に苦慮されています。Aさんは施設だけでなく自宅においても睡眠時間が短くなっており、このままこの行動が変わらないと、帰宅自体が難しくなる、という状況でした。帰宅がなくなる、“生活の幅が狭まる”という観点から考えて、『不適切な行動』と捉えることができると思います」  “生活の幅が狭まる” “本人の健康・安全が脅かされる” “他者への影響が大きい” などいろいろな観点があるかと思います。現場においては関係するスタッフ間で悩み、話し合い、ご本人・ご家族の意思を確認しながら支援計画を進めていきます。浅野さんと話ながら、大学時代の恩師から「大学で社会福祉を学ぶことの意義は、細かなスキルを学ぶということではなく、ご本人の生活・幸せを長期的な視点で考えることのできる素地を作ることだ」と教えて頂いたことを思い出しました。  連続基礎講座の講師スタッフたちは、現場において日々悩み、議論し、解のない問いに対して懸命に取り組んでいます。その取り組みについて少しでも講座でお伝えできれば、と思っております。(小池)

【子育て支援講座ご報告、続き】

前回に引き続き、角田さんの子育て支援講座のご報告です。 角田さんがご家族のお話をされる上で、ご家族と3つ約束されていることがあるそうです。 ・ できるようになったことを伝える ・ 悪口を言わない ・ あなた(角田さん)の話したことは、あなたの物語である これを聞いて先日妻に言われたことを思い出しました。小池は数年前に少し体調を崩してしまったことがあり、そのころ子育てにほとんど協力ができませんでした。妻には本当にしんどい思いをさせてしまったと今でも申し訳なく思うのですが、その負い目があるせいか、子育てについて誰かに聞かれると「これこれこういうことがあって、あまり子育てに参加してこなかった」ということを話してしまっていました。 先日も同じようなことがあり、その数日後、妻から「その話はあまりしないでほしい」と言われました。「それを聞くと、思い出してしまうのかしんどくなる」「今はやってくれていることもあるんやから、そのことを話して欲しい」と言っていました。妻からすれば、確かにそうやろなぁと反省しました。 角田さんは3人の子育てをしていく中で大変な思いもたくさんされたはずです。でも、そのことを苦労話のようには話されません。角田さんご家族が笑っておられる(苦笑い含む)映像が浮かぶ感じで話をしてくださいます。そして、それを聞いている私たちは心のエネルギーを補充してもらったような気持ちになります。 3つの約束はご家族にとって大切なものであると同時に、私たちが元気になれる源であるようにも感じました(本文と写真はあまり関係ありません、帽子でバッタをつかまえようとする町娘2人であります)。(小池)