先日、いつもお世話になっているディーラーさん、日産藤井寺インター店様に車の修理に伺ったときのこと。担当してくださっているHさんは、小池が入る前からなにわの里を担当して下さっています。「頼りっきり」を辞書でひいたら、「Hさんとなにわの里の関係のこと」と書いてあるんではと思うくらい、よくして下さっています。 私事であれなのですが、2月に3人目の子どもが生まれる予定で、そのことをHさんに話すと、「この前、テレビで『石田さんちの大家族』を見てね・・・」と話してくださいました。『石田さんち大家族シリーズ』は長寿番組で、カメラマンやディレクターさんもずっと同じ方が担当しているそうです。“石田家の末っ子の奥様に子どもが生まれた”という回だったそうで、末っ子より先にカメラマンがボロ泣きしていた(笑)という話を教えてくださいました。 Hさん、子どもが大好きだそうで、「子どもはいいですよ、みんなが明るくなれますしね」と話してくださいました。それを聞いて、なんか自分は難しく考えすぎていたのだなと思いました。二人目誕生からおよそ10年、何か自分に意味があるのでは、意味を持たせないといけないのでは、みたいに思っていたところがありました。でも、そんなに難しく考えることなくて(まあ結果として何か意味があったらそれはそれでいいと思うのですが)、無事生まれてその子らしく育ってくれたらそれだけでいいんだとHさんの言葉で思うことができました。 この仕事を始めて16年、法人内だけでなく、他の事業所の方、また福祉関係だけでなくいろいろな業者様とお会いします。一度きりのお付き合いになることもないわけではないですが、長くお付き合いさせて頂いている方が多く、人間味あふれるお人柄から学ぶ機会がたくさんあります。「この人と仕事がしたいな」とまわりから思ってもらえるような、そんな人に自分もなれたらいいなと思います。(小池)
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🎊創立記念食🎊
12月1日は、ライフサポートなにわの創立記念日でした🌼 毎年記念食として、豪華なお昼ご飯を利用者さん、そしてスタッフも(笑)美味しくいただいております! (今年も栄養士さん、そして厨房スタッフさん、本当にありがとうございました!!) 今年のメニューは↓↓で本当に盛沢山でした☺ 「楽しみがある」というのは、本当に大切なことだと感じます。 日々が安定している、穏やかであるということも大切だとは思います。現場にいた頃は、何よりそれが大切だというふうに思っていました。 でも、いくら穏やかで安定した日々であっても「あれ楽しかったなぁ!」「またあそこに行きたいな!」という楽しさや嬉しい思い出がない、それが少ない人生って、それでいいんだろうか、と思うことが多くなりました。 利用者さんの人生を支援者が「いい」とか「悪い」とか決めつけるものでは決してないと思うのですが、利用者さんがお亡くなりになった時「○○さんは楽しい思い出を胸に天国に行けたんだろうか」「自分を責めてはいけないけど、もっとできることがあったんじゃないだろうか」と考えることがあります。 毎年の記念食、利用者さんはみんな本当に楽しみにしてくださっているようです🌼大切なイベントとして守っていきたいと思います✊
🏠久々の帰宅(ご実家への外泊)🏠
コロナが始まった2020年初頭から、入所施設とグループホーム利用者さんの帰宅(ご実家への外泊)が中止になりました。その後、第2~5波までコロナが続く中、再開のめどを立てられませんでした。 第5波が収束し、感染者数が減った後もすぐに再開という動きはとれませんでした。やはりスタッフにとっては2021年3月のクラスターの記憶が強く、あれをもう一度…と思うと、決断ができないという時期が続きました。 この2年の中で、数名の利用者さんの親御さんがお亡くなりになることがあり、コロナ禍において病院に行くこともかなわず、という状況がありました。利用者さんの幸せを支えることが、暮らしの場である入所施設・グループホームの最大の役割だと自分は思います。そうなのですが、「その場所を支えるスタッフが働き続けられる環境」を整えることもその役割を果たすための大きな要素であり、その2つが相反…とまでは行かずともバランスをとるのが大変難しい局面が続きました。 その悩みの中、先日から期間限定で帰宅を再開しました。またいつ感染者数が増えてくるかわからない中で、今の期間を逃してはならないという判断だと聞いています。 家でゆっくり過ごせて嬉しかった…というお話を聞けて、自分もとても嬉しくなりました。また、「自分は帰られへんねん。。。」という方もおられ、なかなかかける言葉も難しい・・・ということが今日ありました。それだけ、利用者さんにとってはご家族というのが大切でかけがえのない存在であることを、この2年間で教えて頂いたようにも思います。(小池)
🌹利用者さん、ご家族からのメッセージ🌹
なにわの里には、「なにわの里と歩む会」という利用者さんのご家族が中心となって法人を応援してくださっている会があります。 先日、その歩む会から全スタッフ(パートの方も含む)に、「このコロナ禍の中、本当にご苦労様です」のメッセージとともに慰労金を頂きました。 役員の方(利用者さんのお母さんです)は、スタッフ一人一人に心を込めたメッセージをくださいました。そして、最後に「息子が書いたんです」と気持ちのこもった色紙をくださいました。 色紙を受けとったスタッフの「一番大変なのは利用者さんやそのご家族なのに、僕たちのことを気遣ってくださって本当にありがとうございます」という言葉もすごいメッセージだと思いながら、たくさんの元気を頂きました。 人手が足りない、お金が足りない、時間が足りない・・・というしんどい状況を変えていくのは、こういった「想いを伝え合う」ことによって生まれるエネルギーなんではないかと真面目に思っています。(小池)
ベテラン、かっこいいぜ👍
先日、「発達障害連続基礎講座」の全3回撮影を終えました。一昨年度までは会場にお越し頂いて、発達障害のある方の支援についてなにわの里スタッフが、現場ならではの話を交えながら話すという会でした。コロナ禍になり、昨年度は中止、今年度なんとか実施したいという思いの中、YouTubeで期間限定配信というかたちをとることにしました。 3人の講師スタッフのうち、二人は18年勤務する小池の先輩、もう一人は十年近く頑張っている後輩です。えらそうな書き方になってしまうのですが、みんな、小池が知っている姿とまた変わっていて、「今はこんなふうに考えている」ということをかっこよく発表してくださいました🌸 ベテランが元気、というのは素晴らしい事だと思います。現場に立つ中で日々の経験を自分の考えに落とし込んで変化していく姿は、まわりのスタッフを大いに励ましてくれるものだ、と感じました。そんな素晴らしい仲間がいることに、改めて感謝の気持ちです🌹
「今ここ」にいる自分と、目の前にいるあなた🌼
子どもの頃はそうでもなかったかなぁと思うのですが、特に体をこわしてから「同時並行で何かをすること」がとても苦手になって、例えば調子が良くない時は両手に何かをもっているだけでも胸が苦しくなってしまい、片方のものを離す(壊れそうにないものであれば、もう下に捨てちゃう(笑))ということもあります。 8年くらい前、ある大学の先生に「小池さんもそれ(発達障害)っぽいところがあるわけだから」と言われたことがありました。その時まであまり考えたことがなかったので、そうなんかと思う気持ちとどこか複雑…な気持ちがありました。 「いや、自分は普段発達障害のある方々の支援をしているのだから複雑な気持ちなど持ってはならん」という気持ちもあり、そう考えること自体変なんじゃないかという気持ちもあり、そもそもオレどうなんやろ、となんだかモヤモヤした心持ちでした。 結局自分が発達障害なのかどうか、といったことは診断も受けていないのではっきりわかりません。でも、今の自分にとって、その『名前』をつけることに意味があるのだろうか、とも思います。 例えば手帳を申請するときとか、会社に休職を願い出るとき、そんなケースであれば、やはり診断名というのは必要になると思います。また、子どもの頃から悩んでいた症状や状態に関して、診断名をつけてもらうことで「そうだったんだ」とどこか気持ちが楽になるなこともあるのかな、と思います。 また発達障害の方々との関わりについて講演する、とか「不特定多数の誰か」を対象にやりとりするときも、なんらかのくくり方が必要になるかと思います。 そういった場面ではなく、「今ここ」にいる自分や目の前にいるあなたとの付き合い方を考える時に必要なのは、 「その人はどんな環境で落ち着けるのか」 「その人が自信をもって取り組めるものは何か」 といったことではないか、と思うのです。 「その人が”その人自身”を乗りこなすうえで、どんな配慮があればいいのか」を丁寧に考えていく、ということが大切なのだろう、と思います。 支援現場にいたころは、どこか”専門家然”としてしまって(そんな知識もなかったのですが)、その人に『名前』をつけて(ラベルをはって)、そんな風にラベルを貼られている目の前の人の気持ちを考えることができませんでした。 体を壊してラベルを貼られる側になって気づいた、ということなのだと思います。そんな風に扱われる(と思う)だけで、気が滅入ってしまうことがあります。自分がそうなのだから、利用者さんにも同じことが起こっているんだろうな、と感じます。 施設、集団生活という特殊な環境だからこそ、「一人の人」として接することがより大切になってくるのだろう、と思っています。(小池)
🌼縦の発達と横の広がり🌼
先日、大切なお友達から糸賀一雄先生のDVDを頂きました。その中で「発達というものは縦だけではない。横の広がりがある」という言葉がありました。 今から10年位前、『支援の標準的な流れ』みたいなものを考えたことがありました。人それぞれなのは大前提だけど、おおむねこういうプロセスを踏んで支援をしていけたらいいんじゃないか、というもので ① 先の見通しをもてるように・・・といった支援をする ② 他者とコミュニケーションをスムースに取れるようにするために・・・な支援をする と言った感じで、段階を踏んで支援をしていこう、といったものでした。 その時周りの人たちからは「言うてることはなんとなくわかるけども…」といったビミョーな反応が返ってきました。なんでイマイチな反応ばかりなんだろうか、と思う気持ちと、どこかで自分の考えにも違和感をもつところもありました。 糸賀先生が意図するところとは違うかもしれないのですが、小池はそのお言葉を「人はやはり人と人とのつながり、その中でも安心感や信頼の中で育つものなのだから、そこを忘れてはいけないよ」というふうに受け取りました。 個人の内面の発達が、周囲の人たちとの関係を変化させる、ということもあるかと思います。でもそればかり追ってしまって、頑張ろう頑張ろうとし過ぎてしまうと、どこかで行き詰ってしまうのではないか、現実として自分自身は行き詰ってしまったように感じています(支援者としてもそうですし、人間小池聡としてもそのように思っています)。 横の広がり、周りの人たちとのつながり、そこから頂ける安心感や励まし、お互いにエンパワメントしあうような関係性の中から、意図したものではないかもしれないけどいつのまにか個人の縦の発達がある、というくらいの方が確かな歩みを進められるのではないかと思いました。 縦の発達が不要とは思っているわけではなくて、そこを急ぎ過ぎるよりも、横のつながりを大切にしていれば縦もついてくるわ、くらいで自分はやっていけたらな、と感じています。 10年前とだいぶ考え方も変わったんだなぁ…とDVDを見た後に思ったのですが、その自分があったから今の自分があるとも思います。無駄なことでは決してなかったのだろうし、10年前の自分も大切にしていけたらと思っています。
🚙新しい公用車🚙
なにわの里に新しい車がやってまいりました。日産 キャラバンであります。今回、社会福祉法人大阪府共同募金会様より、NHK歳末助けあい助成金を頂くことで購入することができました。 16年頑張ってくれた先代のキャラバン、銀色だったのでスタッフからは「銀キャラ」と呼ばれていました。今回、白色なので「白キャラ」、これから利用者さん達を載せて、頑張ってくれることと思います!(小池)
🎃ハッピーハロウィン🎃
近くのダイソーを出る時、今年もオレンジ色のあいつが並んでいるのに気づきました🎃 「そうか、もうすぐハロウィンか」 「ここはひとつ、やらねばなるまい」と 自作のお面を作ってみました。 お昼ごはんの食器を下膳するとき、きっずサポートのスタッフルームにこれを付けて入ってみました。みんな気づいていて何も声をかけないのか(ヤバいやつやと)、それとも気づいていないだけなのか。。。気の利くU課長の「あぁ、ハッピーハロウィンすか!」の声に救われました。(小池)
🌼自分のいいところが言える大人に🌼
9月17日、ZOOMでの公開講座「地域での子育て~楽にすること&向き合うこと」を開催しました🌹毎年ご講演頂いている角田さん、今回はZOOMでお話し頂きました。 ご参加して頂いた方から「オンラインとは思えないほど、深いコミュニティでしたね」というご感想を頂いたのですが、「一緒の場所にいられない今だからこそ感じられる絆」のようなものを自分は感じました。 角田さんからお話しいただいたことで一番印象に残っているのは「いつでも自分のいいところがすぐに言えるように育てることが大人の使命」という言葉でした。そのためには、まず自分たちが「自分のいいところ」を言えたらいいね、ということで10個自分のいいところを挙げてみよう!という時間を設けました。 わたくし小池は(今、メモを見返しながら) 1 手紙を書くのが好きなところ 2 人に道をパッと聞けるところ 3 しんどそうやなぁといったことに割と気づけるところ 4 子どもと遊ぶのが好き 5 わりとダラダラできる 6 自分にとってあぶない場面がわかる 7 励ますのが好き 8 絵が好き 9 花が好き 10 人の輪が好きなところ 11 サッカーがうまいところ 12 妻のことを愛しているところ 13 子どもを愛しているところ 14 最近、よく食べられるところ 以上、14つ挙げていました。 月に1度、今回の講師の角田さんとZOOMでセッションをしているのですが、自分のいいところがパッと14個出るのは今までの積み重ねだろうなぁ…と感じました。先日、5年くらい前の目標管理シート的な書類が出てきたのですが、そこに自分の長所として「締め切りを割と守れるところ」ということを書いていました。 それはそれで大切なことだとは今でも思いますが、ずいぶん大切にしている価値が変わったのだなぁ…と自分でも思います。何がいいとかわるいとか、そういうことではなく、しなやかに自分が変わっていけることを大切にしたいと思います🌺(小池)
⚒棚を作りました⚒
お部屋に化粧水を置きたい、とある利用者さんから話がありました。けれど、万が一他の利用者さんがその方のお部屋に入ってしまって、その化粧水を飲んでしまうことがあったら、、、ということもあり困っておられる様子でした。 久々の日曜大工(土曜やけど)、鍵付きの棚を作ってみました!手の器用さに少しハンディのある方なので、「どうしたら確実に、楽に鍵が閉められるだろうか」と考えて、試行錯誤しながら作ってみました😀 うまく使えている、と言ってくれていたので一安心です🌻
「お互い様」を大切にしたいです
先日、なにわの里利用者さんの2回目のワクチン接種がありました。およそ半数の方に37度以上の発熱があり、接種の翌日と翌々日は日中作業をお休みにしてゆっくりと休んで頂きました。4日後には皆さん平熱に戻り、普段通りの生活に戻っています☺ スタッフも含めたワクチン接種完了の後、これから法人としてどうコロナと付き合っていくのか、そのあたりはまだ私自身も聞かされていないのですが、1年半ほどのあいだ帰宅ができていない入所・グループホーム利用者さんとそのご家族は特に今後が気になっておられることと存じます。 ふと大学時代に友人たちと交わした議論のことを思い出しました。割と熱いヤツらが集まっている友達グループだったようで(笑)、「親は自分の子どもだけの事を考えていいのか」といったことを議論していました。 多くは「当然、自分の子どものことだけ考えていてはいけない」「もっと言えば、自分の子どものことを差し置いてでも、周りに配慮できることが望ましい」という意見が多かったように記憶しています。当時22歳の小池青年はそれを聞きながら「ほんまにそうか・・・?」と胸につっかえるような気持ちをぬぐえませんでした。 たどたどしく「自分は12歳くらいから病気をして家にいたんやけど、父親と母親は本当に自分のためにいろいろしてくれた。それってあかんのやろか」といったことを発言したように記憶しています。「いや、子どものために何かするっていうのがダメなんて言っていない。自分の子どものため「だけ」になるとよくないね、っていう話」という返事をもらったのですが、それでも「そうか?本当にそうか?」と自分に問う気持ちは治まりませんでした。 周りの事を全く考えずに自分たちのこと「だけ」を考えるのは、問題の原因になることもあるかもしれません。でも、例えば親が先に逝くときに「私はあなた(自分の子ども)ではなくて、周りのことを優先して生きてきたんだよ」と言われたとしたら、また言ったとしたら、それはとても悲しいことのように思います。 周りが見えなくなるくらい自分の子どもを愛し、周りに迷惑がかかるくらい自分の子を何とかしてあげたいと願うことは、私はとても尊いことのように思うのです。「その思いを受け止める誰か」というのは必要なのだと思うのですが、その「誰か」も同じように「何とかしたい、何とかしてほしい」という気持ちでいっぱいになることもあると思います。そのとき、また違う誰かがその気持ちを受け止める、そんなお互い様のやりとりがあればいいのではないか、と思うのです。 私はいつも受け止める側、助ける側、なんてことはないはずで、人は誰しも弱い立場やしんどい状況に置かれます。そのときに、お互い様の精神で受け止め合う社会があれば、きっと人は生きやすくなるのではないか、と思います。そんな社会づくりに少しでも貢献できれば、と思っています🌻(小池)