先日、実践事例発表会の撮影を行いました📹2月末からYouTube期間限定配信を行う予定です。後日、そのご案内もさせて頂きます🌹

 「担当する子どもA君に知能検査(WISC-Ⅳ)の結果を伝えることで、本人の自己肯定感を高める」という主旨の支援でした。終了後、発表をしてくれたきっずサポートなにわのスタッフTさんが話を聞かせてくれました。

 支援の内容をご本人と共有する、というのはとても大切な視点だと思います。ただ、伝え方や受け止め方によっては、本人が落ち込んでしまったり、自分の苦手なことに焦点が当たるようになってしまったりということが考えられます。今回のケースにおいても苦手よりも得意なことに関係する情報を強調し、苦手分野は誰しもあるということを伝える、という配慮を行ったうえで検査結果を伝えた、ということでした。

 「そもそもなぜ検査結果を伝えようと思ったのだろう?」とTさんに聞いてみました。「まず大きかったのはご家族も賛同してくださったこと、そして何よりA君に自分のいいところ・得意なところを知って自信を持ってもらいたい、また苦手なところも自分でわかっていれば暮らしやすさが上がるのではないか、そう思ったからです」とスタッフTさんは教えてくれました。

 ネタバレになるのでこれ以上はやめますが(笑)、知能検査はやはり専門性の高いものになると思います。それをどうご本人の人生に役立つものに変換していくか、というのはとても難しいテーマだと思います。知能検査に限らず、「支援内容を利用者さんご本人といかに共有するのか」というのは支援者にとって目をそらせない大切なテーマです。そのテーマに向き合った、すばらしい支援だと感じました。皆さまにもご覧頂きたい発表です。(小池)

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